GALLBLADDER -01
胆のうについて
内臓において最大の臓器である肝臓では、1日に500~800ml程度の胆汁が生成され、胆管を経由して膵臓の出口で膵管と合流し、膵液と一緒に十二指腸に流れ、炭水化物や脂肪の消化を促進する役割を担います。
胆のうは、この胆汁を一時的に蓄積・濃縮する働きがあります。
GALLBLADDER -02
胆石症について
胆石症とは、胆管や胆のうに胆石という石が生じ、黄疸や腹痛など多様な症状が起こる疾患です。
ビリルビン結石、コレステロール結石、黒色石の3タイプに大別されますが、最も起こりやすいのはコレステロール結石です。これは、食生活の欧米化によるものと考えられており、日本でもコレステロール結石の発症者数は増え続けています。
胆石症が起こりやすい方
- 肥満体型の方
- 40代以上の中高年の方
- 女性
- 多産婦
胆石症の原因
肝臓で生成される胆汁の成分は、コレステロール、ビリルビン、胆汁酸、レシチンを基本とするリン脂質です。胆汁が濃縮されるプロセスで、胆汁成分が均等でなかったり、細菌感染が原因となり成分が分解されたりすることで、成分が結晶化して石に変わります。結石が生じるプロセスが異なることで、色素結石やコレステロール結石など様々なタイプの石が生じます。複数の要因が関わりますが、食生活や体質がよくある原因と言われています。
胆石症の症状
胆石ができても症状が現れることは稀で、無症状の状態をサイレントストーンと言います。胆石症の発症者のうち1/3~1/2の方には何かしらの症状が起こりますが、大抵は右背部の鈍痛や上腹部の違和感などです。しかし、胆のう管で胆石が閉塞し、急性胆のう炎が生じることで、強烈な痛みが起こる場合も稀にあります。コレステロールを過剰摂取後、上腹部の違和感が右背部や右肩に拡大する強烈な痛みに変化し、悪寒や嘔吐、発熱などが起こります。また、総胆管に胆石が閉塞すると、黄疸が起こる場合もあります。
胆石症の合併疾患
胆石症の合併疾患として、膵炎が起こる可能性があります。また、急性膵炎の50%程度、慢性膵炎の20%程度は胆石症によって起こるとされていますが、慢性膵炎は胆石症の手術で症状の緩和が大いに期待できます。稀ですが、胆石症から胆のうがんを併発する確率は数%あり、加齢によって確率は上がります。
高齢者では、症状が起こっている胆石症の患者様の約10%が胆のうがんを併発するとされています。なお、胆のうがんから胆石症を合併する確率は80%程度と、かなり高い数値となっています。
手術のタイミング・必要性
通常、症状が無い胆石症の方はこまめに検査を受けることが重要ですが、早急な手術は不要です。なお、下記の場合は早急に手術を受ける必要があります。
- 中等度以上の急性胆のう炎が頻発する場合
- 右背部痛や上腹部痛など、コレステロールを摂り過ぎると何かしらの症状が起こる場合
- 胆のうがんの可能性がゼロではない場合
なるべく早めに手術を受けないと、悪化して腹膜炎などが生じ、より大がかりな手術を行うこととなります。
GALLBLADDER -03
胆のうポリープについて
胆のうポリープとは
胆のう発生する隆起性病変を総じて胆のうポリープと言います。通常は良性のものが多く、しばらく放置しても大丈夫なことがほとんどです。しかし、一部は悪性化して胆のうがんに進行するものもあるため、胆のうポリープの診断を受けた場合、専門医による精密検査を受けましょう。
胆のうポリープの種類
コレステロールポリープ
胆のうポリープの9割程度は、良性のコレステロールポリープです。胆のう内部に複数発生する傾向にあり、サイズは数mm以内のことがほとんどで、10㎜以上になることは珍しいです。
腺腫性ポリープ
通常は良性ですが、なかには胆のうがんに進行するものもあり、経過を観察します。
過形成ポリープ
胆のうの上皮が増え過ぎたものです。
炎症性ポリープ
慢性胆のう炎の患者様などに見られる、粘膜細胞の増殖によって起こる良性のポリープです。
胆のうがん
胆のう粘膜に発生する悪性腫瘍です。ポリープのうちに発見されれば、専門医による治療によって完治が見込めます。しかし、進行性の胆のうがんは、現時点では完治できるケースはあまりないので、早期発見・早期治療が重要です。
胆のうポリープの症状・発見方法
胆のうポリープ特有の症状はありません。健診の超音波検査で偶然見つかることが多く、その他、胆のう炎や胆石症が起こった際に画像検査で見つかることがあります。
胆のうポリープの検査
血液検査
胆道系酵素・肝機能の異常や腫瘍マーカーを確認します。なお、確定診断をする目的ではなく、あくまで補助検査の位置づけです。
腹部超音波検査
体の表面から超音波器具を当てて、胆のうの病変を確認します。胆のうポリープの検査で最もよく実施されるものであり、患者様の身体にも負担がかかりづらいという特徴があります。
超音波内視鏡検査
胃カメラの先端にある特別な超音波検査機器で検査を行います。体表からの検査よりも胆のうに近い場所から検査できるため、より詳しく状態を確認できます。
造影CT検査
造影剤を体内に流し込み、腹部CT検査を実施します。胆のうポリープのサイズや形状を正しく把握するだけでなく、胆のうがんの手術において、リンパ節へ転移するリスクを確認したり、周辺の血管などの構造を確認したりする上でも役立ちます。
胆のうポリープの治療
胆のうポリープを治療するには、胃や大腸のポリープのように、ポリープのみを切除することは不可能なため、胆のう自体を取り出すことが必要です。
なお、胆のうポリープの診断を受けた時点で、全員が手術を受けなければならないわけではありません。下記のように、胆のうがんのリスクが高い方のみが、手術を受ける必要があります。
胆のうポリープの手術が必要な方
- 10mm以上の胆のうポリープができている
- サイズに関係なく、ポリープの茎が太い
- 経過観察による検査で、前回の検査よりも巨大化していることが分かった
- 超音波検査にて、がんの恐れがある所見(充実性低エコー所見)が見つかった
他にも、採血による腫瘍マーカー(CEA、CA19-9など)検査で、悪性の疑いがゼロではない場合、精密検査の受診が推奨されます。
手術方法
胆のう摘出術は、開腹胆のう摘出術もしくは腹腔鏡下胆のう摘出術で行います。胆のうがんのリスクが少ない胆のうポリープでは、腹腔鏡下胆のう摘出術を選択します。なお、手術中に明確な浸潤の所見が見つかった場合、開腹胆のう摘出術に切り替えることもあります。また、診断時点で胆のうがんが強く疑われる場合も、開腹胆のう摘出術を選択します。
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最後に
胆のうポリープの診療においては、悪性かどうかを重視します。精密検査を実施し、良性・悪性を正しく把握することが大切です。また、手術方法などの治療方針を決める上でも、正しい診断が必要です。手術を行わない場合も、その後ポリープが巨大化していないか、形状が変わっていないかなどを、超音波内視鏡検査(EUS)、CT検査、MRI検査でこまめに確認しなければなりません。 胆のうポリープの恐れがある場合、もしくは胆のうポリープの状態を確認したい場合は、一度当院までご相談ください。
発熱外来・感冒外来の停止 (発熱や風邪症状の患者さんの受診について)
現在、当クリニックでは発熱ならびに風邪症状患者さんの診療を停止しております。
発熱患者様は他の医療機関の受診をお願いいたします。
受診後に発熱や風邪症状が発覚した場合は、外のブースで必ずコロナ感染のチェックを受けていただきますのでよろしくお願いします。
当日だけではなく、数日以内に高熱(38℃以上)が出た方は、必ず事前にお電話にてご一報ください。
また、身近な人がコロナ確定またはインフルエンザ確定した方も、必ず事前にお電話にてご一報ください。
定期受診の方はお電話で受診時間を設定しますので、その時間帯に受診をお願いします。
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お知らせ
- 待合時間の負担軽減
- 待合室の混雑緩和
- 感染予防対策
上記の観点から、事前予約優先制にて診療を行っています。
当日の予約状況によっては、新規の患者様でご予約なしの場合は診療をお受けできないこともありますので予めご了承ください
当院の診療時間について
この度、午後の診療時間を以下の通り変更させていただくことになりましたので、お知らせいたします。
皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
変更後の午後診療時間
- 診療時間: 16時〜17時まで
- 最終受付時間: 16時30分
※診察はWeb予約の患者様のみとなります。
※午前の診療時間に変更はございません。
※変更は2024年11月1日より適用されます。
※水曜日は「休診」となっておりますのでご注意ください。電話対応も出来かねますのでご了承ください。