ALLERGY -01
好酸球性消化管疾患とは
好酸球性消化管疾患とは、食べ物などが抗原となり、好酸球と呼ばれるアレルギーに反応する白血球が消化管に集中し、長期的な炎症が発生することで、胃腸の働きに支障が出る病気です。総じて好酸球性消化管疾患と呼ばれますが、炎症が発生する場所によって好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎に大別されます。
好酸球食道炎は欧米人が発症しやすく、欧米では発症率が10,000人あたり約5人ですが、日本では成人の発症率は1万人あたり約2人、子どもでも約10人と言われています。一方、好酸球性胃腸炎は日本人が発症しやすく、日本のみで大人は数百人、子どもでも100人程度の発症者がいると言われています。
ALLERGY -02
食物アレルギー(好酸球性食道炎、好酸球性胃腸炎)になりやすい人とは
好酸球性消化管疾患とは、食べ物などが抗原となり、好酸球と呼ばれるアレルギーに反応する白血球が消化管に集中し、長期的な炎症が発生することで、胃腸の働きに支障が出る病気です。総じて好酸球性消化管疾患と呼ばれますが、炎症が発生する場所によって好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎に大別されます。
好酸球食道炎は欧米人が発症しやすく、欧米では発症率が10,000人あたり約5人ですが、日本では成人の発症率は1万人あたり約2人、子どもでも約10人と言われています。一方、好酸球性胃腸炎は日本人が発症しやすく、日本のみで大人は数百人、子どもでも100人程度の発症者がいると言われています。
ストレスとの関連
精神的ストレスが、好酸球性食道炎の発症・悪化に関係するという医学的なエビデンスは存在しません。なお、精神的ストレスによって胃酸の分泌量が増える、胃酸が食道に逆流して食道粘膜がダメージを受けることは判明しています。そのため、精神的ストレスによって好酸球性食道炎の病状が進行するリスクはゼロとは言えません。
また、好酸球性食道炎の子どもを対象とした研究によると、70%程度が何かしらの社会的・精神的問題を持っていることが判明しました。例えば、不安、社会的困難、うつ病、睡眠障害、学校に関する問題などです。なお、好酸球性食道炎の症状や治療の負担がストレスになる恐れもあるため、注意が必要です。
遺伝との関係
環境など遺伝以外の要因による影響が大きいと言われていますが、好酸球性食道炎には家族内発症のリスクもあると言われています。また、好酸球性胃腸炎・好酸球性食道炎のいずれも、アレルギー疾患の家族歴が見られやすいとされています。
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原因
好酸球性胃腸炎・好酸球性食道炎いずれも、アレルギー反応が原因の1つとされています。食べ物に含まれるアレルゲンなどによって起こりやすいですが、発症に繋がるアレルゲンが分からないこともあり、好酸球性胃腸炎・好酸球性食道炎いずれも明確な原因は不明です。
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症状
好酸球胃腸炎と好酸球性食道炎の症状は異なります。これは、食道の疾患では飲食が難しくなり、胃腸の疾患では栄養の吸収や食べ物の消化に支障をきたすためです。好酸球性食道炎は、子どもの場合は哺乳が難しくなったり、腹痛、嘔吐などの症状が起こったりします。成人の場合は、食べ物の飲み込みづらさなどの症状がよく起こります。好酸球性胃腸炎では、嘔吐、腹痛、下痢、栄養障害などの症状が現れます。
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診断基準
① 好酸球性食道炎(EoE:Eosinophilic esophagitis)
下記に当てはまる場合に限り、好酸球性食道炎の診断となります。
- 食道の機能が落ちることによる症状(飲み込みづらさ、つかえ感など)がある。
- 内視鏡検査で食道の粘膜組織を数か所採取し、高倍率の顕微鏡で確認した際、1視野に15個以上の好酸球が集中している。
② 好酸球性胃腸炎(Non-EoE、EGIDs:Eosinophilic Gastrointestinal Disorders)
下記に当てはまる場合に限り、好酸球性胃腸炎の診断となります。
- 腹痛、下痢、嘔吐などの症状がある。
- 内視鏡検査で胃、小腸、大腸の粘膜組織を数か所採取し、高倍率の顕微鏡で確認した際、1視野に20個以上の好酸球が集中している。
- あるいは腹水が存在し腹水中に多数の好酸球が存在する。
このように食物アレルギー(好酸球性食道炎、好酸球性胃腸炎)の診断を行うためには組織の採取のため内視鏡検査(胃カメラ検査、大腸カメラ検査)が必要となります。
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治療法
アレルギー検査でアレルギーの原因となる食品(アレルゲン)が特定できた場合、その食品を食事から除くことで症状が改善することがあります。当院では、アレルギー反応を引き起こしやすい6種類の主要な食品を除去する食事療法(多種抗原除去食療法)を積極的に取り入れています。この方法は多くの患者さんの症状改善に効果が見られています。
好酸球性食道炎では、胃酸分泌を抑制するプロトンポンプ阻害薬が効果的となるケースが多いです。抗アレルギー薬やステロイドホルモンによる治療を行うこともよくありますが、満足な効果を得られない場合は、免疫抑制剤を使う場合があります。ステロイドホルモンや免疫抑制剤には副作用があるため、当クリニックのような専門の医療機関で治療を受けなければなりません。
経過
治療は長期化することがほとんどです。発症に繋がるアレルゲンが判明し、それを排除することができれば、完治する場合もありますが、原因が分からない場合は、長期的な薬物療法を行います。なお、薬物療法をストップすると症状が再発する場合があるため注意しましょう。
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日常生活での注意事項
この疾患は食べ物に含まれるアレルゲンによって生じるケースがよく見られますが、アレルゲンとなる食品を摂取してすぐに症状が現れるわけではないため、原因を特定できないケースが多いです、なお、卵や牛乳など特定の食品を摂取すると体調不良になることが多いと自覚するケースもあるため、そのような場合は当院までご相談ください。また、空気中のカビの胞子や花粉などが原因となる場合もあると言われています。そのため、季節によって症状が悪化する場合も当院までご相談ください。このように体調不良になるきっかけを共有して頂けると、適切な治療法をご案内する参考になります。