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大腸CT検査について

大腸CT検査・カプセル内視鏡検査も可能

大腸内視鏡検査が駄目でも諦めない!

大腸内視鏡検査の代わりとなる大腸CT検査が当院では受けられます。

日本における大腸がんの罹患率・死亡率は未だ減少傾向にありません。一方、大腸がんが多いとされていた米国では検診の受診率の増加などにより近年、大腸癌の罹患率・死亡率ともに減少傾向にあります。さらに驚くべきことに今や年間の大腸がん死亡数は米国より日本の方が多いと言われています。日本は大腸がんに対する対策や意識が低いため検診受診率(便潜血検査を受ける人の割合)ならびに精検受診率(便潜血検査で異常を指摘された人が精密検査を受ける割合)が諸外国と比較して低い傾向があり、現在の実情に至っていると考えられています。

大腸がんにならないために、さらには大腸がんが理由で死亡しないためには便潜血検査を毎年もしくは隔年で受診し、異常を指摘されれば大腸内視鏡検査による精密検査を受けることが重要な策となります。また、血便や排便異常(便の狭小化、下痢、残便感など)を自覚することがあれば大腸がんが隠れている可能性がありますので大腸内視鏡検査を受ける必要があります。大腸内視鏡検査を受けて癌の前段階であるポリープが見つかれば、それを切除することで大腸がんの罹患予防になりますし、例え大腸がんで見つかったとしても進行が早い段階で見つかれば癌を根治することも可能です。しかし、日本では便潜血検査で異常を指摘されたとしても実際には大腸内視鏡検査を受ける人は多くはないと言われています。その理由として以下のことが言われています。

大腸内視鏡検査は

  • 下剤を飲むのが大変だから
  • 検査に時間がかかるから
  • 検査が痛くて辛そうだから
  • 恥ずかしいから

もし何らかの理由で大腸内視鏡検査を敬遠し、検査の実施に至らない時でも現在は大腸内視鏡検査に代わる大腸CT検査で大腸の中を調べることが可能になっています。

大腸CT検査(CT colonography)

お尻(肛門)から空気(実際は二酸化炭素)を注入し大腸を膨らませた後にCT撮影を行う検査です。検査時間は基本的には10~15分と短時間で終了します。コンピューターによりあたかも大腸内視鏡検査を受けているようなバーチャル内視鏡の画像が作成され、それにより大腸内視鏡検査と同等に病気が発見されるものです。大腸CT検査のもう1つの特徴は検査前の下剤の服用量が少なくて済むことにあります。通常の大腸内視鏡検査は約2L前後の下剤を検査前に服用しないといけないのですが大腸CT検査の場合は600~800mlの量で構いません。検査の苦痛度に関してもこの大腸CT検査はお尻から空気を注入するだけですので大腸内視鏡検査で時に認められるような強い痛みはありません。病変の検出能に関しても1cm以上のものであれば大腸内視鏡検査と同じと考えられています。検査の負担・苦痛が少ないことから特にご高齢の方には最適な検査と思われます。

カプセル内視鏡検査

当院では、カプセル内視鏡を導入しています。写真のような小型のカプセル型の内視鏡を飲むだけで、あとは自動的にカプセル化された内視鏡が腸の中を写真撮影していきます。カプセル内視鏡検査には小腸用と大腸用があります。

小腸カプセル内視鏡検査

小腸のカプセル内視鏡検査は、小腸の病気が疑われる場合に行われます。血便や黒色便などの消化管出血の症状がある時には、まずは、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ検査)、大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)を行い、食道、胃、十二指腸、大腸に出血がないことを確認します。それでもなお出血や痛みなどがある場合、小腸の病気が疑われるため、カプセル内視鏡を用いた検査が行われます。検査に際して下剤などの薬を飲む必要はありません。

小腸カプセル内視鏡検査の適応
  1. 原因不明の消化管出血、特に小腸出血が疑われる患者さん
  2. 原因不明の腹痛、下痢等があり、小腸疾患が疑われる患者さん

カプセル内視鏡検査の検査の流れを紹介します。

大腸カプセル内視鏡検査

新たな大腸疾患の検査・診断機器として「大腸カプセル内視鏡」が2014年1月から保険適用になりました。小腸カプセル内視鏡と同様に、一般的な薬のカプセルの形状をしたカプセル内視鏡は水と一緒に飲み込まれたあと、腸管内部を進みながら内蔵の小型カメラで写真を撮影していきます。大腸内で撮影した画像は、患者様の体に貼り付けたセンサを経由して肩にかけた記録装置に転送され、検査後、専門医が専用コンピューターで解析。ポリープの有無の確認などの大腸疾患の診断に使われます。

大腸のカプセル内視鏡検査では検査前に大腸の中をきれいにする必要がありますので通常の大腸内視鏡検査より下剤を約2倍服用しないといけない欠点はありますが、カプセルを飲むだけでいいので検査による苦痛は全くありませんので麻酔の必要もありません。

何らかの理由で大腸内視鏡検査の実施が困難とされる方だけに保険適応があるためすべての人がこの検査を受けることができるわけではありません。過去に大腸内視鏡検査をしたことがあって、その際に苦痛が強かったため今回の大腸内視鏡検査を断念している方には最適な検査と思われます。

便潜血検査で異常を指摘された方や血便や排便異常がある方で、何らかの理由で大腸内視鏡検査の実施まで至らない方がいましたら、大腸CT検査もしくは大腸カプセル内視鏡検査を代わりに受けていただくことをご検討ください。

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